【今月だけで数百万件】漏えいニュースが止まらない…今日できる3つの確認|防災士が解説

うさ夫のネットセキュリティ

皆様こんにちは、防災士うさ夫です。

今月に入ってから、個人情報漏えいのニュースが毎日のように流れてきますよね。

X(旧Twitter)のタイムラインでも、「また漏えい・・」「自分も使ってた」という声をよく見かけます。

数百万件、なかには1,000万件を超える規模の発表もあり、「もう何を信じればいいの?」と不安になっている方も多いと思います。

そこで今回は、今日これだけはやっておきたい「3つの確認」をまとめました。

本記事は、各社や公的機関の発表をもとに、筆者が独自に整理したものです。

結論:漏えいは止められない。でも「その後の被害」は減らせる

企業側の情報漏えいは、私たち利用者には止められません。

でも、漏えいの後に起きる被害は、今日の行動でかなり減らせます。

  • 確認①:自分が対象かどうかを、公式サイトから確認する
  • 確認②:パスワードの使い回しをチェックして、二段階認証をオンにする
  • 確認③:偽メール・偽SMS・偽DMに備える(「本物っぽい」は信用しない)

順番に解説します。

いま何が起きているのか(2026年10月の主な事例)

2026年10月25日時点で確認できた、主な事例の一部です。

公表日サービス規模状況
9月28日タイムズカー約660万アカウント第三者による取得を確認(本人確認書類も一部対象)
10月5日焼肉きんぐ(公式アプリ)10,788,963件会員情報の漏えいを確認(パスワードは対象外)
10月9日スカイチケット約1,464万件流出を公表(約413万件はハッシュ化済みパスワードも対象)
10月9日ブックオフ最大約643万件会員情報の外部取得を確認(会員番号ベースの件数)
10月13日銀のさら・釜寅・すし上等最大約650万件漏えいの可能性(流出の確定ではない)
10月15日ソースネクスト最大約2,252万件流出の可能性(パスワードも対象)
10月15日バーガーキング(公式アプリ)約1,118万件会員情報の漏えいを確認
10月16日ショップサーブ(Eストアー)約2,335万6,000人最終報で公表(7,858店舗に影響)

※件数はアカウント数・件数・人数など数え方が異なるため、単純な比較はできません。「漏えいを確認」と「漏えいの可能性」も区別してご覧ください。

東京商工リサーチの調査では、上場企業とその子会社が公表した100万件以上の漏えいが、2026年は10月5日までに10件。

2025年は1年間で6件でしたので、すでに前年を上回っており、過去最悪のペースとされています。

個人情報保護委員会(10月7日)とIPA(10月9日)も、事業者向けに注意喚起を出しています。

企業側の対策強化が求められていますが、私たち利用者側にもできることがあります。

なお、相次ぐ事案がすべて同じ攻撃者による一連の事件だと確認できる情報は、調べた範囲では見つかりませんでした。

10月24日以降も、新たな公表や続報が続いています。最新の状況は、各社の公式発表でご確認ください。

確認①:自分が対象か、公式サイトから確認する

「使ったことのあるサービス」を思い出す

今使っているサービスだけでなく、過去に登録したサービスや、退会済みのサービスも要注意です。

たとえば大起水産のアプリでは、退会者を含む174,933人が対象となる可能性があると発表されています。IDAREでも、退会済みの利用者を含む12万9,659人の情報漏えいが確認されています。

思い出すきっかけになりそうなのは、こんなサービスです。

  • 外食チェーンや小売店の公式アプリ
  • ポイントカード・会員サイト
  • 旅行・宿泊・チケットの予約サイト
  • 配送・宅配・通販の会員サービス
  • ネットショップでの買い物(ショップサーブを使う店舗など)

確認は「公式サイトのお知らせ」から

対象者には、各社が個別にメールで連絡を進めているケースがあります。

ここが注意ポイントです。メールのリンクからではなく、公式サイトや公式アプリのお知らせから確認するのが安全です。

理由は、確認③で説明する「事件に便乗した偽メール」が出回るおそれがあるからです。

見るべきは「何が漏れたか」

件数の大きさより、中身が大事です。公式発表では、次の点を確認しましょう。

  • パスワードは対象か(ハッシュ化されたものも含む)
  • クレジットカード情報は対象か
  • 運転免許証などの本人確認書類は対象か
  • 銀行口座の情報は対象か

たとえばタイムズカーでは、約160万アカウントで運転免許証画像などの本人確認書類も対象になりました。イープラスでは、払い戻しを受けた一部の利用者の口座番号などが対象です。

一方で、カード情報は「対象外」と発表されている事例も多くあります。ただ、念のためカードの利用明細に身に覚えのない請求がないかも見ておくと安心です。

確認②:パスワードの使い回しをチェックする

今回の事例では、パスワードが対象に含まれるケースもありました。

  • スカイチケット:約413万件でハッシュ化されたログインパスワードも対象
  • ソースネクスト:パスワードも対象。対象アカウントのパスワードはリセット済み
  • ブックオフ:パスワードのハッシュ値なども対象となる可能性

「ハッシュ化」は、パスワードをそのままでは読めない形に変換する仕組みです。

ただし、ハッシュ化されていれば絶対に安全、とは言い切れません。短いパスワードや、よくある文字列のパスワードは推測されやすいと言われています。

そして一番こわいのがパスワードの使い回しです。ひとつのサービスで漏れた組み合わせを、別のサービスで試される可能性があります。

今日やること

  1. 漏えいの対象になったサービスのパスワードを、公式サイトから変更する
  2. 同じパスワードを使っている他のサービスも変更する
  3. 優先順位は「メール → 銀行・証券・カード → ネット通販 → SNS」の順
  4. 二段階認証(多要素認証)をオンにする
  5. 覚えきれない場合は、パスワード管理アプリの利用を検討する

「全部は面倒・・」という気持ち、よくわかります。

まずはメールアドレスのパスワードだけでも、今日変更しましょう。メールを乗っ取られると、他のサービスのパスワード再設定にも悪用されるおそれがあるからです。

SNSのアカウントも忘れずに。乗っ取られると、友人や家族に詐欺のDMが送られてしまうことがあります。

確認③:偽メール・偽SMS・偽DMに備える

情報漏えいが起きると、その事件に便乗した詐欺が心配されます。

実際、宿泊予約システム「手間いらず」の件では、予約者に支払い情報の再入力などを求める不審なSMSやメッセージが届いたと公表されています。

JR東日本とビューカードも、不審なメールが届く可能性があるため、メールのリンクから個人情報やカード情報を入力しないよう注意を呼びかけています。

ここが最大の落とし穴です。「自分の名前や予約内容を知っているから本物」とは限りません。

鉄則はこの6つ

  • メール・SMS・DMのURLは開かない
  • 「対象確認はこちら」「アカウント停止」「至急」の言葉にあわてない
  • パスワード、ワンタイムパスワード、カード番号は教えない・入力しない
  • 確認は公式アプリ、ブックマーク、公式サイトから行う
  • 電話で不安をあおられたら、いったん切って公式の番号にかけ直す
  • カードや口座の明細を定期的にチェックする

SNSでも要注意

話題のニュースほど、SNSには偽物が混ざります。

「あなたが漏えい対象か確認できます」とリンクを貼った投稿やDM、広告が出回る可能性もあります(※あくまで私の予想です)。

リンクを踏む前に公式アカウントかどうかを確認し、拡散する前に公式発表(一次情報)で裏を取りましょう。

もし不安なときや被害にあったかもしれないときは、警察の相談専用電話「#9110」や、消費者ホットライン「188」に相談してください。

防災士目線でひとこと

防災士として気になったのが、10月13日に公表された、防災メール配信システム「SpeeCAN RAIDEN」の件です。

運営会社のアルカディアは、メールアドレス最大約313万6000件などに漏えいの可能性があると発表しました。外部への流出は確定していませんが、一部の自治体では防災メールの配信停止や、不審メールの問い合わせも報告されています。

災害時は、不安な気持ちにつけ込む偽情報が必ず出回ります。2026年7月の熊本地震でも、SNSで偽の救助要請や詐欺とみられる投稿が確認されました。

だからこそ、「情報の備え」が大切です。

  • 気象庁や自治体の公式サイト・公式アプリを、平常時に登録・確認しておく
  • ひとつの情報源だけに頼らず、複数の公式情報で確かめる
  • メールやSNSの情報は、リンクではなく公式サイトで裏を取る

情報漏えい対策も、防災と同じです。起きる前の準備と、起きた後の初動。備えあれば憂いなし、ですね。

この記事の注意点

  • 2026年10月25日時点の情報です。件数や状況は、各社の続報で変わる可能性があります
  • 「漏えいの可能性」と発表された事例は、実際の流出が確定したわけではありません
  • 相次ぐ事案が同じ攻撃者・同じ手口によるものかは、確認できていません
  • 対象かどうかや詳しい内容は、必ず各社の公式発表でご確認ください

まとめ

  • 2026年は大規模な漏えいが過去最悪のペース。でも、利用者にできる対策はある
  • 確認①:対象かどうかは、メールのリンクではなく公式サイトから確認する
  • 確認②:パスワードの使い回しをやめて、まずはメールから変更。二段階認証もオン
  • 確認③:便乗詐欺に注意。名前を知っていても本物とは限らない

まずは、今日の1つだけでも。メールアドレスのパスワード変更から始めてみてくださいね。

参考

本記事は、以下の発表・報道をもとに筆者が独自に整理したものです(2026年10月25日時点)。

最後に

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それでは、また次の記事でお会いしましょう。良い1日になりますように!

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