Twitter(X)や他SNS偽情報との接し方・シリーズ1「偽情報の特徴」

うさ夫のネットセキュリティ

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

皆様こんにちは。

今回北陸地方で地震が発生した際に発生した、SNSでの偽情報について、その影響と見極め方
今回検証・検討してみたいなと考え、記事にしました。

この内容は、普段触れることの多い通常のSNS情報を扱う際にも役立つことですので、
このブログをご覧いただいて、取り入れられる部分についてはぜひ参考にしてみてください。

主に以下の内容で、「連載」という形で記事を構成していきます。

・偽情報の特徴
・偽情報発信の目的
・偽情報を発信するリスク
・偽情報から身を守る手段

上記項目のなかで、今回は「偽情報の特徴」をみていこうと思います。

偽情報の特徴

皆さんがよく使われるXやInstagramなどのSNSですが、楽しく使う分には非常に便利なツールです。
しかし、SNS上でよく見る偽情報の特徴として、以下のような内容を伴う傾向があります。

感情的な言葉遣い

確証の欠如

過剰な単純化

既存の偏見の利用

今回は、偽情報の特徴である、この4つの項目を主に説明していきます。

感情的な言葉を使う

災害時や周囲が混乱をしている状況では、
発信された情報を精査する余裕がない場面が多くなります。
そんな混乱した状況で、以下のような投稿が見られたら、すぐに自分の言葉として取り込まずに、
一歩引いて注意をするようにしましょう。

恐怖や不安を煽る言葉
「今すぐ行動しないと、取り返しのつかない事態になる!」や
「命が危険にさらされている!」など、恐怖心をあおるような言葉遣いは危険です。
過去実際に発信された投稿では、「ライオン(だったっけ??)が檻から逃げ出して街中を徘徊している」などという、命の危険を感じさせる投稿が災害時に流布されたことがあります。

緊急性を促す言葉
「急げ!時間がない!」や「今すぐ確認!遅れたら遅い!」など、緊急性を強調し、今すぐの行動を促す表現は、慎重に取り扱う必要があります。
上記のライオンの例にも当てはまりますが、近所に猛獣が歩いているなどの状況では今すぐの行動を迫られます。正確な判断をする時間がないことにより、思考停止に陥ったりしますので、これも一歩引いて、多くの情報源をもとに判断することが大事です。

怒りや非難をあおる言葉
「信じられない!こんなことをする人がいるなんて!」や「恥を知れ!こんな行動は許されない!」など、怒りや非難の感情を煽る表現。
これは私も引っかかりやすいところなのですが、怒りの感情はその背景に何があるのかを判断する能力を奪います。ですので、そのような情報に触れた際は、一度深呼吸をしてみてください。

同情を引く言葉
「かわいそうに、こんなことになってしまって…」や「助けて!誰も気にかけてくれない…」など、周囲の同情を引き出すような言葉遣い。
「かわいそう」という先入観は正確な判断を邪魔する感情で、誤った決定をする可能性があります。
ですので、その場を点で考えず、広く情報を拾うようにしましょう。

上記のような言葉遣いは、特にSNSなどにおいて、感情を動かす目的で使われることがあり、特に災害時などの緊急時には、こうした表現によって不安や混乱が増幅されることがあるため、情報が正しいものであるかを判断する際に、冷静さが必要になります。

※ただし、事前に周知された危機管理のための情報、津波情報など直ちに信頼するべき情報もあることをご承知ください。

確証がない

広域災害や緊急時などは、根拠がぼやけた表現や、全く根拠がない情報などが蔓延する危険があります。
このような場合は、必ず情報の出所や根拠を確認するようにしましょう。

出典や情報源の不明瞭
「ある研究によると…」や「多くの人が言っている…」という表現は、具体的な出典や情報源が示されていないため、確証が欠如しています。多くの人って誰やねん。。

あいまいなデータや統計の使用
「数年以内に大きな災害が起こる可能性が高い」や「多くの専門家が危険だと警告している」など、具体的な数値や専門家の名前が提供されていない場合、情報に確証がありません。
これはよく陰謀論のようなツイートに多くみられるのですが、よく観察すると正確な根拠がありません。踊らされないように注意です。

噂や根拠のない断定
「この薬は絶対に効く!」や「この方法が最も安全だ!」「誰かがSNSで言っていた…」など、科学的な根拠や検証されたデータを伴わない断定的な表現です。
そもそも、薬機法に違反しそうな表現もネットには溢れています。

複雑な問題の単純化

複雑な問題の一面的な解釈
「気候変動のすべての問題は、特定の産業のせいだ」といった、
大きく複雑な問題を一つの原因に帰結させる表現です。

現実には、気候変動のような問題は多くの問題が絡み合って構成されていることが多いため、一つの原因にまとめるには強引すぎます。

全てまたは無にする論理
「全員が行動しなければ、何も変わらない」というように、すべての人が同じ行動を取る必要があるとする考え方です。
このような論理は、実際にはさまざまな小さな努力の大切さを意図的に無視しています。

既存の偏見・差別を利用している

また、既存にある偏見や差別を利用して、発信者に都合の良いデマ情報を広げようとする場合もあります。

人種や民族に基づくステレオタイプ
特定の人種や民族グループについての否定的なステレオタイプや先入観を利用して、そのグループの人々に対する恐怖や疑念を煽るような情報や主張。

移民や難民に対する偏見
移民や難民を犯罪の原因であるとか、社会の負担であると描くことにより、これらのグループに対する恐怖や敵意を煽る情報。

差別に基づく先入観を利用して特定の思想や活動を排除しようとする場面は、
SNS上ではたまに見かけますよね。。残念です。

最後に

以上に挙げた例が全てではありませんが、基本ネットの情報は性悪説で考えることが重要です。
発信されている情報が信頼に足る裏付けが存在するか、またもし間違った情報の場合でも致命的なミスとならないかを判断して情報を咀嚼、取り入れる必要があります。

そして、SNSは、発信した情報が瞬く間に多くの人に広がるため、間違った情報を発信してしまうと取り返しがつかない事態に発展することもあります。

それを理解した上で、SNSを使用していきたいものです。

次回は、地震など広域災害時のTwitter(X)や他SNS偽情報との接し方・シリーズ2「偽情報発信の目的」をお届けします。

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本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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