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裁判員を経験してきましたので、実際の流れを説明します。
表題通り、裁判員として実際の裁判を経験してきました。
最初は少しビビってましたが、結果的にはすごく貴重な経験ができ、またやってみたいなと感じてます。
ここでは、裁判員ってこんな感じで選ばれるのかという内容と、裁判員を経験しての感想を守秘義務に触れない範囲でお話しします。
裁判員候補者名簿への記載のお知らせが届く
ある日、郵便箱に裁判所からの封書が届いていました。
まあ何事かと思ったのですが、封書を開けてみると、「裁判員候補者名簿への記載のお知らせ」の書類が入っていました。名簿には有効期間があります。
この段階では「裁判員として選ばれるかもしれませんよ、心の準備だけはしておいてくださいね」的な感じのお知らせという段階です。
裁判員候補の名簿に載っただけで、何事もなく有効期間が終了することが多いようです。
そして調査票が同封されていますので、その調査票の質問事項に答えて、必要であれば返送を行います。
裁判所から質問票が届く
裁判員候補者名簿のお知らせが届いたことを忘れかけていたある日、裁判所から質問票が届きました。
これにはビビりました。というのも、その日私は不在で、郵便を受け取れなかったため、不在通知書が投函されていたのですが、その不在通知書を見てみると、
「裁判所」からの「特別送達」が届いてるよ!
という不在通知書の内容だったからです。
なんせ普段受け取ることのないものなので、一体なんだろう。。とドキドキしながら郵便局に出向きました。
そして、内容を確認すると、裁判員候補者に送付される「質問票」だったというわけです。
その質問票には、裁判員候補者への聞き取り事項がかかれてありますが、その内容に回答し、裁判所へ返送をするというものです。
この質問内容などは、裁判所などのウェブサイトにも記載がありますので、そちらでもご確認ください。
そして、呼び出しの日や拘束期間などが書かれていますので、その日程を会社などに連絡して、有給休暇等を取得する準備をします。
呼び出し日当日の流れ
さて、呼び出し日です。
呼び出し日は、実際に裁判所に出向き、裁判所の方から色々な説明を受けることになるわけですが、その話を聞いた上で、質問がある人は裁判所の方に自身が抱いている不明な点などを伺ったりします。
一通り説明を受けると、裁判員選定の抽選に入るわけですが、その抽選結果がわかるまでは、そのまま部屋で待機します。
この日に抽選で選ばれなかった人は、帰宅となります。
そして、裁判員・補充裁判員の抽選に選ばれた人は、別室に移動し、裁判員として宣誓などを行い、決められた日数、裁判員としての職務を行うことになります。
裁判員としての活動(公判・評議・評決・判決)
実際に裁判員としての職務を行う上で、実際の裁判に立ち会ったり、犯罪内容の評議・評決・判決までに関わることになるのですが、もちろんこの内容は守秘義務の範囲になるため、お話しすることはできません。
しかし、実施される業務の流れなどは、裁判員制度のウェブサイトに記載されていますので、ぜひご覧ください。
裁判員を経験しての感想
実際に裁判員を経験してみると、当初の想像(なんかきついことを要求されるのかなという漠然とした不安)とは違い、大変勉強になりました。
どのような手順で人が裁かれ、どのように事実が検証され、どのような事に基づいて、そしてどのように判決を決定するのかという、人が裁かれるプロセスを経験し、学ぶことができました。
制度としてあまり経験することのないと思えるこの制度ですが、裁判員経験者が増えると、少なからず犯罪が減るのではないのかなと思った次第です。
私自身は世の中に飛び回っている物事への見方や検証の仕方、考え方がガラッと変わりました。
そして、いままで心の中でハードルが高かった、「裁判の傍聴」にも出かけてみようかなという気にもなりました。
皆様も、もし裁判員に選ばれる機会があれば、ぜひ経験してみてください。
これからの人生を生きる上で、良い経験になると確信します。
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